蓄熱床暖房とセルローズファイバー断熱材 国分寺市遠矢様邸の現場報告

これはなんでしょう?答えは、ダンボールから作った断熱材


まず、蓄熱体の下に断熱材を敷きこみます。 光設計のオリジナル床暖房は、断熱材もオリジナル。福島県郡山市のエコライフ(株)からダンボールから作ったセルローズファイバー「ハイサーム」のDIYパックを特別に取り寄せて大工さんに手詰めしてもらいます。 専門業者を必要としないので、贅沢なセルローズファイバーをローコストで使うことが可能です。 セルローズファイバーについては健康断熱材のページをのぞいてください。 


大工さんがセルローズファイバーを平らにならしているところ。 多少のホコリはガマンガマン。 平らになったら、合板を床面から蓄熱ブロックの厚さ分60mm下げて張ります。 蓄熱ブロックは重いので荷重に耐えられるようにしっかりした下地にしておきます。  


蓄熱床暖房は今回初めて。 お客様に蓄熱床暖房のアイデアをお話したところ、「やってみようよ」と大変有りがたいお言葉をいただき、予算も付けていただいて実現したものです。 予算切り詰めのため設計では砂利を入れることになっていましたが、施工を担当してくれている(有)長屋工務店の長屋氏からコンクリートのレンガがあるのでどうか?という提案をいただき設計変更をしました。 コンクリートのレンガに変更したため、写真のように現場もキレイ。 砂利では写真もサマにならなかったでしょう。 レンガを敷かない断熱材が見えている部分は、流し台と食器棚部分で床暖房が入らない部分。 床暖房があるので、真冬に靴下を履かないでお台所に立っても寒くありません。 システムキッチンの下から温風が出る装置もありますが、心地よさは段違いです。 めったなことではほめない奥様にも喜ばれるでしょう。拙宅での経験から(笑)


コンクリートのレンガを並べて残った隙間にはセルローズファイバーを丁寧に詰めていただきます 


蓄熱レンガを敷き込んだら床下地合板を張ります。 床暖房配管は、この合板の上にいつもどおりの方式で行います。 「蓄熱床暖房って、蓄熱体をまず暖めて床暖房をするんじゃないの?」と言われそうですね。 蓄熱床暖房は砂とか水の蓄熱体をまず暖めてから、その熱で床や部屋を暖めるのが常識ですね。この方式は欠点だらけです。6時間かけないと温まらないような床暖房方式ですから、深夜にスイッチを入れた蓄熱床暖房がやっと温まったと思ったら、今日は晴れ、 昼間は暖房が要らないほど、 蓄熱床暖房があったらもう汗だく! 暑くてサッシを開け放つ。 という笑えない話になるでしょう。 逆に晴れると思っていたところ天候が急変して雪になったら、「 さあ 大変 」いつまでたっても暖かくならない。 これが蓄熱床暖房の実態でしょう。 弊社の蓄熱床暖房は、いつもどおりの床暖房を設置し、その下にコンクリートレンガの蓄熱体を敷き込みます。 したがって短時間で床暖房は温まります。暖めながら、余った熱で下の蓄熱体を徐々に暖めます。 蓄熱床暖房というより、余ったお金を貯金するイメージで貯熱床暖房とでも言うのが適当なのでしょうが、 一般的にわかりにくいので蓄熱床暖房という表現を踏襲することにします



作業風景の全景です。



後は、いつもどおりの全室床暖房方式で床暖房工事を進めます。写真は居間・食堂部分 床下は蓄熱体がセットされています



台所部分。システムキッチンの流し台前ぎりぎりに温水パイプを敷設している。水仕事をしていても足が冷えるということはありません



居間と、食堂・台所系統の2系統が玄関とトイレに立ち寄ってヘッダーに戻ってゆきます。手前は玄関の取次ぎ、中央奥は玄関のタタキ部分との境に壁ができ、トイレになります



居間とは階段で隔てられているピアノ室。右手前隅にヘッダー収納庫ができます



2階子供室系統はトイレ洗面所に立ち寄り床暖房を行なっています。温水パイプ敷設前の工事状況です



手前子供室、中央便所、奥洗面所。さらに奥にユニットバスが見えます



2階ホール。右手に吹き抜け、正面には階段ができる予定です



2階主寝室。ユニットバスが見えるますが、ここには壁ができます



床暖房のボイラーからの温水を各回路に分岐するヘッダーは出窓の下に収納しています。 床暖房は全部で6回路



床暖房ヘッダー収納のパイン製扉を閉めた状況



中央床暖房用100リットルタンク、奥にポット式温水床暖房ボイラーが見えます



今回床暖房のボイラーの熱源は灯油ですが、あと10年すれば家庭で電気を作る コージェネ発電の時代が到来すると言われています。 今回設置した床暖房用ボイラーの更新時期には燃料電池(エコウィル)や太陽光発電の時代になるでしょう。 燃料電池なら発電の際に発生した有り余る熱を床暖房に使うことも可能です。 今回の遠矢様邸では将来簡単にエコウィルや太陽光発電に移行できるように、燃料電池+ソーラー電池対応分電盤を設置しています。 リフォーム工事で後から分電盤を取り替えるとなると大変な費用がかかりますが、新築時に燃料電池+ソーラー電池対応分電盤としてもその費用は1万円程度のUPで済みます。

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Last Update 2013/10/30