ローコスト床暖房の現場報告

山中湖村カラマツ林の中の通年利用予定の別荘(新築)の全室床暖房工事


建物外観、今年(08年)の冬は例年になく雪が多く、3月になってもこのとおり


変形8角形のLDK。左手前にシステムキッチンを設置予定。正面奥に薪ストーブを設置予定

LDKの手前は床が50センチほど高くなっていている主寝室。この部屋境の開口部はふさがれる予定


LDKから主寝室方向を望む。左手の廊下も暖房しつつヘッダーまで配管する。途中の段差 部分の配管が悩ましい。


床暖房パネル設置後に温水パイプ(架橋ポリエチレンパイプ)を溝部分に敷設してゆく。 架橋ポリエチレンパイプは内径10mm、外径13mmのものを使用する。内径7mm の製品もあるが、これでは温水の流量が少なく広い面積を暖房できない。せいぜい 4.5帖程度と狭い。弊社品で8帖を目安にしている。 配管経路の設計にあたってはパイプ延長90mを目途に、各系統はそれぞれ極端に長くなったり、 短くなったりしないようにする。長ければ広い面積を暖房できるかというと逆で、 長いパイプにお湯を流すと抵抗が多くお湯が流れにくくなる。一方短い温水パイプの 系統は、お湯の流れる抵抗が少ないのでどんどんお湯が流れ、ほかの部分より 暖房効果が良くなるということです。


温水パイプ敷設後、アルミテープを貼りつければ作業が完了する。左手で一部床暖房を 設置しない部分にはシステムキッチンを置く。


8角形平面で135度の角度で配管を曲げて行く。「いやー大変でした。」90度なら 簡単にすむのですが135度という角度は初めての経験で良い勉強になりました。


まあこんな感じです。曲り部分に使うゴムチップパネルをどのように使い回すかは 経験がものをいいます。現場をこなす毎に少しずつ進化しています。


架橋ポリエチレンパイプは無理やり曲げると折れてしまい、将来その部分から漏水 事故が起こる恐れがあるので、このように緩やかに折り曲げて行きます。


段差処理の階段部分。階段と干渉すると大工作業との調整がむずかしいので 階段予定部分より奥でいったん床下に入れている。床下で熱ロスが出ないように 温水パイプは断熱している。


右手廊下奥の部分に階段ができる。廊下階段手前部分で床下から配管が現われているのが わかるでしょうか?このように廊下も効率良く暖房するように計画している。廊下左側が 主寝室


廊下は玄関たたきの周辺で135度で折れ曲がって行く。思いがけず手間がかかってしまいました。 廊下の左手奥にお風呂。中央奥部分は洗面・脱衣室。右手の便所も暖房している。


ヘッダー周辺。ヘッダーも見えるが仮置きです。廊下から直角に曲げている。


玄関横のシュークロゼット内にボイラーを設置し、その右横にヘッダーを設置する。 今回は全部で5系統。


弊社による床暖房パネル工事の後で大工さんによる床フローリング貼り工事が始まる。 床暖房パイプに釘で穴を開けたかどうかは、このように各系統毎に加圧ゲージを設置 しているので一目了然で判る。万一穴あけ事故が発生した場合にはネジ式ジョイント金具を 用意しているので大工さんの手で修理してもらうことにしているが、ほとんど事故は 発生していない。たまにあるのは「丸ノコで配管をバッサリ切断していまいました。」 というようなうっかり事故です。


主寝室の床暖房工事の完成写真


ゲストルームの床暖房工事の完成写真、右手のトイレも同時に「立ち寄り床暖房」を 行っています。


右手のトイレの「立ち寄り床暖房」を正面から見たところ。腰掛け便器に腰かけた場合に 足を置く位置をねらって床暖房配管している。


洗面・脱衣室横の便所の「立ち寄り床暖房」、この場合どの床暖房系統を迂回させるかどうか にひと工夫が必要です。本計画の場合「主寝室」の隣に便所がありますから、「主寝室」 系統の床暖房パイプを立ち寄らせるのが一番簡単で手っ取り早いのですが、 「別荘」ですから「日帰り利用」ということも考えられます。そうすると「日帰り利用」 の場合主寝室は暖房しないでしょうから、便所のためだけに主寝室系統の暖房を「ON」 にするのは「もったいない!」というようなことを考えます。そうすると必ず「ON」に する系統から「立ち寄り床暖房」させるのが合理的です。というようなことを考えて バランスよく床暖房配管計画を進めています。


洗面・脱衣室から便所方向を見たところ。一部床暖房配管済み。


念のためシックハウス規制の確認です。床暖房パネルに使用する合板は F−☆☆☆☆を使用しています。


床暖房工事の後は腰痛の予防に日帰り温泉めぐり、山中湖村の日帰り温泉 「紅富士の湯」 は昼間に行くと露天風呂からこのような雄大な富士が拝めるということですが、 仕事の後の帰りがけで夜になってしまい夜空にかすかに富士の輪郭が確認できる だけでした。露天風呂周辺の照明を落とせばもっとよく見えるのでしょうが、 安全確保のためにはしかたがないのでしょうね…



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Last Update 2013/10/30